同時通訳者が教える脳に定着する“超効率”英語学習法 ~レビュー~
これから英語を学習する皆様も、今英語を学習中の皆様も、英語を極められた方がどのように学習していったのか、気になりませんか?
色々と勉強法を紹介するサイトは溢れているけれど、実際にどの勉強法が良いのだろうか。
そういう時は実際にプロになった方に習うのが一番早いです。
そんな時にこの方の本を読んでみては如何でしょうか。
著者は国際的に活躍されている「通訳者」の方です。
英会話のスペシャリスト中のスペシャリストです。
一つ一つのアドバイスはひょっとしたら何処かで聞いたことがあるかもしれないこと、が多かった気もしますが、
通訳者の方も継続して学習し続けているんだな、というのがわかる本です。
目次
ご紹介する本
題名:同時通訳者が教える脳に定着する“超効率”英語学習法
【金額】単行本:1,650円 Kindle: 1,568円
【ページ数】 189ページ
【出版社】プレジデント社
【出版日】2019/9/12
著者プロフィール: 小根山 麗子
小根山/麗子
同時通訳者。東京都生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業後、博報堂にて外資系クライアントのマーケティングを担当。その後、豪州クイーンズランド大学大学院MAJIT(日英同時通訳翻訳修士課程)を首席で修了、同時通訳者として豪州の国家資格を取得。帰国後は英国の大手製薬メーカーグラクソ・スミスクラインの社内通訳を経て、フリーランス同時通訳者へ転身。官房長官の定例記者会見や国連事務総長初の長崎訪問における同行通訳、欧州委員会高官や主要先進国の大臣付き通訳など公的部門での通訳の他、アジア・太平洋国会議員連合総会専属通訳などの国際会議、医学系学会での同時通訳、グラミー賞やトニー賞の放送通訳など、産官学幅広い分野で活躍。専門は医薬・製薬、経済・金融。優れた通訳スキルとプロフェッショナルな姿勢で多方面からのクライアントの指名が絶えない。花柳流日本舞踊師範、日本文化・伝統芸能にも造詣が深い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
目次
序章 同時通訳者が実践している「超効率的」な英語学習法
第1章 同時通訳者は「英語を的確に覚えるコツ」を知っている!
第2章 英語学習では「アウトプットしやすいンプット」を意識
第3章 「日本語脳」と「英語脳」のいちばんの違いとは?
第4章 「通訳学校」で行われる実践的なトレーニング
第5章 日常的に「活きた英語」に触れられる環境づくり
第6章 英字新聞やインターネットを使った「仕事に関わる英語」の見つけ方
第7章 毎日の仕事を通じて、英語力をアップさせよう!
感想
この著者はきっと英語学習が大好きなんだろうなぁ、というのが第一印象です。
経験と実践を元に筆者がどのように勉強をされてきたのかを解説してくれています。
また、言語や脳の作りに関しても研究されており、英語学習の全体を把握するのには
良い本かと思います。
通訳専門の学校でも以下の流れでの学習を進められているとのことで、
お勧めしている方法と同じで少し自信を持てました。
スラッシュリーディング+音読 ⇒ シャドーウィング ⇒ ディクテーション
ただし、最終的に通訳者になるには留学等をして特別な学習もされていますが、
仕事や日常英会話で必要なレベルであれば、そこまで特別な学習は必要ないと思います。
印象に残ったポイント
〇英語学習は目的を明確に
仕事で使う、日常英会話で使う、等々ゴールによって学習する内容が異なる
〇アウトプットを意識してインプットを行う
上記のように最終的にどのシーンで利用したいかによって、インプットする情報が変わる
〇語彙力を高める3つのポイント
・英語と日本語を1対1で対応させない
・英単語は「文章」と組み合わせて覚える
・派生語、同義語、対義語などのセットで覚える
〇単語はスキマ時間で覚えるとよい。短期記憶と長期記憶を意識する。
〇単語帳はお手製のフラッシュカードがお勧め
〇はじめは関係する仕事や趣味に関する事柄から始めると継続できる
〇気になったときにはスマホで調べる
読むべき人
・これから英語勉強を始める人で、全体像をイメージしたい人
・もう一度英語学習の全体像を把握されたい人
・サクッと本を読んで全体像を掴みたい方
・一流の通訳の方がどのように勉強しているのか興味がある方
読まないほうが良い人
・細かい勉強法を知りたい人は向いていないかもしれません。
まとめ
色々と勉強をしてきている人からすると目から鱗、といえる情報はないかもしれませんが、
逆にこれから学習していきたい人にはいろいろなノウハウが詰まっておりお勧めです。
通訳の方も筆者と同じ道を歩んでいると思うと少し自信にもなりました。
継続的に勉強し続けようと決意を新たにしています。
本の内容もそこまで難しくなく、読みやすいので、2時間もあれば読めてしまうと思います。
学習の息抜きにでも読んでみては如何でしょうか。